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プロ用商材によるお客さんとの認識のズレ

先日、お客様から

 

「エアフィルターが商品箱に直接入っていた!ビニール袋に入っているのが普通だ!」
とお叱りを受けてしまいました。

 

弊社が取り扱っている製品は、皆さんがオートバックスやイエローハットで
目にする商品とは違って、
全国の整備工場やディーラー店でのみ流通している「プロ用商材」なので、
過剰包装がなく、熟練したプロが使いやすい状態の「業界向け」卸品なんです。

 

なのでエアフィルターがビニール梱包までされていることはほぼないです。

 

 

こういった認識のズレによるクレームは他にもあって、
例えば、「ブレーキパッドが箱の中で汚れている。中古じゃないか!?」的なクレームも。

 

これは摩耗材(研磨剤)が箱に付着してるもので、問題無いのですが、
一般の方が不審に思われるのも、考えてみれば「なるほど」と思わされます。

 

よくあるのが、
「全然違う車種の商品が来た」
というもの。

 

聞いてみると「箱に別の車種名が書いてある」と。

 

自動車部品は共用で使えるものが多く、
箱には代表的な車種しか書いていないことがほとんど。

 

使用可能な車両を全て箱に記載してはいないというのがプロ用商材なんですよね。
(部品メーカー様、全部車種書けないなら、いっそ全く書かないで欲しいです@切実)

 

ずっとこの業界にいるので、一般の方がどう思われるのか考えさせられる日々です。

 

どの問題も、うちの会社だけではどうにもすることができず、
業界全体で考えていかないといけないことです。

 

そもそも、うちが取り扱っている商材って、ちょっと「魚市場」的な感じがあるのかな、
なんて思っております。
ディーラー店で購入がデパートとすると、うちは魚市場の立ち位置なのかなと。

 

通常はプロ同士の仕事場である魚市場。
最近では一般の方が入って楽しんでいただけるようにしている場所となっています。
「フィッシャーマンズワーフ」ともいうのでしょうか。

 

昔は魚市場も、こういったズレが多く感じてませんでした?
「わかんねーやつは買わんでええ」的な説明不足感があって、
昔は入っていくのもなかなかドキドキしたものです。

 

現在は、全国の魚市場は人の集まるレジャースポットとなり、
不自然な接客も説明不足感も、今は無くなりました。

 

自動車部品業界はまだ進化過程で、昔の魚市場のようだと思います。

 

少しずつでも、現在の魚市場のように
お客さんに安心して入って頂ける店舗になれるよう

何かできることはないか?
と自問自答しつつ運営してまいります。

 

 

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【仕事論】似て非なる「楽」と「楽しい」

エス・プラウド、というハーレー乗りなら知る人ぞ知るブレーキメーカー

 

お付き合いする中で仲良くなっていったんですが、
(というか勝手になついた)

 

そのエス・プラウド製のハーレーダビッドソン用ブレーキパッド、
現在、弊社で発売寸前のところまできています。

 

過去の紹介雑誌などの資料を集めて、脳みそに汗をかき、
あーでもない、こーでもないと。

一刻も早く販売できるように、
少しでも、商品の魅力がお客さんに伝わるように、日々頭を悩ませつつ、

 

友人のバイク屋さんにテスト車輛を借りて装着してレビューを貰ったり、
もう3ヶ月くらいかかっています。

 

やはり、頭を使う仕事が一番キツい。
だが、単に売りに出しただけでは、エス・プラウドさんの思いの詰まった
ハーレーダビッドソン用のブレーキパッドの魅力が伝わらない。

 

キツいんだけど、私この仕事、めっちゃ楽しいです。
このカッコいい会社のカッコいい商品を売ることを許可されたんですから。

 

「楽」ではないけど「楽しい」仕事。

 

「楽」と「楽しい」は字面は似てるけど、やることは真逆。

「楽しい」ことをするためには「苦しい」「キツい」

 

私の仕事は、「本物のプロ」と「欲しい人」をつなぐこと。
私は部品のプロであり、つなぐことのプロである。

 

こんな素敵な商品を売ってください、と言われてしまったからには
「欲しい人」に夢中で魅力を届けるために頑張るのです。

 

 

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リビルトパーツの選び方

最近、顧客対応してて感じるんですが、みんなイライラしています。

 

やっぱり先の見えないコロナで疲れてるんだと思います。

倒産しそうになってるお店も多いし。

 

そういう時だからか、詐欺や劣悪な商品を売るとか、人を騙す商売も増えてます。

 

業界の実態を知っている私からすると、激安すぎる自動車部品もヤバいです。
5000円前後のリビルトのセルモーターとかオルタネーターとか、
中古より安いリビルトタービンとか。
最安値みたいな商品は気をつけた方がいいですね。

 

「テストに通過しただけの中古」に色を塗ってるだけ、というモノを
「リビルト」と謳って売っている実態が存在することを私は知っております。
その方曰く「保証をつけて売っているのだから製品だ」とのこと。

 

ほんと気をつけてください。

 

これから我々も不況の荒波に突入していくのでしょうけど、
そんなときだからこそ、ぼくが考えている「物を売る」ことへの考え方を書きます。

 

サービス、商品を売るということは、人の手伝いをするということ。
と、ぼくは勝手に思ってます。

 

つまり誰かの役に立つ、というのが社会人の使命。

 

いや、人間の使命かな。
ニンゲンという生き物はアリンコと同じく単体モジュールでは成立しない。生きていけない。

 

「社会的な生き物」なのだと思う。それが社会人。

 

それがないと短期には儲けることが出来ても、長期で続くわけがない。
誰かを喜ばせていないサービスには滅ぶしかない。

 

ぼくはクレームとか、お客さんに迷惑をかけそうになったりとかするとき、
そのことを思い出すようにしてる。

 

もし自店が厳しい状況に立たされたとしても、
そのことは忘れないでいよう、と決意しているのです。

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トヨタが考える2030

東京オリンピックの選手村で、ついにトヨタの無人バスが登場しましたね。

 

我々自動車業界に生きる者にとっては脅威ですが、
テスラや中国のEVなどよりもいち早く、世界に印象付けをすることが
出来たことは、非常に良かったのではないでしょうか。

 

最近トヨタが考えている2030年の自動車の世界の状況が少しずつ明らかになってきました。

 

私が得ている情報を共有しますので、一緒に未来の自動車整備の業態を考えていく
一助になればと思っておりますので、ご興味あられましたら一読ください。

(間違った情報もあるかもしれませんので、新たな情報があれば教えてください)

 

結論から言うと、トヨタはJRに取って代わる存在を目指しているかもしれません。

 

簡単に言うと、
自動運転のタクシーが道路を走り回っており、
スマホで呼んだらすぐ来る。
料金はJRよりも若干高いくらいの料金を設定しているとのこと。

 

これによりJRも新幹線以外は消滅します。

 

これが実現すれば、自動車を買う人はどんどん少なくなるという
ストーリーを描いているらしいです。

 

すでにトヨタはラインナップをどんどん縮小しており、
生産終了を連発しています。

 

 

 

これはトヨタで真面目に実現可能であるということで会議されていることです。

 

私が過去のブログでも注目していた、電気自動車についてですが
(リンク先は過去ブログ「ガソリンエンジンは無くなるのか??」)

 

意外なことに、トヨタは動力については何でも良いと思っているようで、
電気、ハイブリッド、ガソリン、水素とその時に最適な発動機であれば
何でもよく、肝は「自動運転によるタクシー会社になる」ということがゴールのようです。

 

我々整備業界は、トヨタのこのチャレンジをどう考えていくか?

 

もちろん2030年に技術的には可能なんだろうけど(今でも可能だろうけど)
法整備、タクシー業界やJRなど旧勢力からのバッシング、
自動車を愛する人々など、色々なことに足を引っ張られ、2040年になるかもしれません。

 

2030年に「自動車を持たない」というライフスタイルが始まったとしても、
「だからこそ自動車を持ちたい。古い車に乗りたい」
というカウンターカルチャーが発生することも確実と思います。

 

それらの状況とどう付き合っていくのか?
整備業界はどう対応していくべきなのか?

 

スマートフォンの登場が、Amazonの登場が、色々な業界を破壊したのを
我々はこの10年間で見てきました。

 

ついに自動車業界が「破壊」という「変革の時代」を目前にしているのです。

 

大丈夫。まだ準備期間はあります。

 

皆さん、考えましょう。乗り切っていきましょう。

 

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<夏季休業のお知らせ>

–【休業期間】——————–
8月12日(木)から8月16日(月)まで
※ドライブシャフト ロードパートナー製品がご要望のお客様はメーカーが
8/7(土)から8/16(月)まで休業のために発送ができませんのでご了承お願いします。
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8月17日(火)より通常どおり営業いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。