うちのスポーツタービン「オーバードライブ」や「ラリードライバー」と
強化アクチュエーター、そしてリビルトタービンを供給して頂いている工場は
ターボサービスオキさんです。
私は日本一のターボ職人集団と思っております。
数々の海外ラリー参戦のタービンを製作しているプロ中のプロ。
日々のお取引の中で、徐々に関係が深まっていき(というか私が勝手に尊敬し懐いてしまいました)
そして数年前のある日、スポーツタービンを一緒にやっていきましょう、とオキさんの方からお声がかかりました。
そのときは本当に驚いたのを思い出します。
そして現在のファーストワークスブランドのスポーツタービンがスタートしました。
私といえば、フィアットやシトロエンを「盆栽いじり」のように愛でるタイプのクルマ好き。
レースも走り屋も興味が無く、さらにターボ車嫌いというw
スポーツタービンメーカーにまったく向いていなさそうなのですが。
ターボ車改造の何が嫌いだったかというと、
大きいタービンを付けて最大馬力を大きくする、
ブーストを限界まで上げる、
という考え方です。
もちろんそういう考え方でのチューニングを否定するものではありません。
単に私の好みでないだけです。
私は、フィアットみたいに非力なエンジンがストレスなく吹け上がって、
低いギアレシオで軽トラみたいにキビキビ走る車が大好きなのです。
大きいタービンを付けると、サーキットなどでは非常に強力な力を発揮しますが、
立ち上がり時には大きいターボラグやトルク不足となり、高回転まで回し続けないとビッグタービンは性能を発揮することはできません。
そこで、出来たコンセプトが
「可能な限りターボラグの無いタービン」
「コンビニに行く道のりも楽しい」
「パワーアップではなくレスポンスアップ」
「ノーマル車と取り扱い一緒。めんどうなメンテナンスや他の改造一切必要なし」
完成した「OVER DIVE」 は発進加速、レスポンスアップに特化していて
車とのバランスを考えたサイズのターボが低回転からビュンビュン回る、というイメージです。
レース経験豊富なターボ職人が本気で作った一般道にベストなタービン。
対する「RALLY DRIVER」は名前の通り、海外ラリーで使われたタービンが元になっています。
ターボサービスオキさんのレース参戦のフィードバックが詰まっています。
成り行きでこんなことになってしまっているのですが、
尊敬する職人さんたちとご一緒に仕事が出来ていること、
日々楽しく、有難いと思っています。