前回タービン交換後の慣らし運転について書いたのですが、
重要なことを書くのを忘れておりました。
結論から申し上げますと、
新しいタービンの慣らし運転は
高速道路では絶対に行わないでください。
慣らし運転を一気に終えようとして、
たまに高速で慣らしをしようとされる方がおられます。
前回のブログにも書かせて頂きましたが、
タービンに熱が入り、冷めることを繰り返すことにより焼きが入り、
しなやかで強く、メタルの当たりも完璧なタービンに育ちます。
高速走行では、熱が入りっぱなしで意味がありません。
また、高速の慣らし運転は、そーっと走ろうとしていても、
高速走行では、ちょっとしたことでブースト圧が上がりやすいです。
ブースト圧とエンジン回転数は全然連動してません。
とくに弊社のスポーツタービンはエンジン低回転域でビュンビュン回るように設計されております。
低いエンジン回転でも意外なくらいブースト圧が上がってしまいます。
うちのタービンに限らず、新しいターボを載せ替えたときの慣らし運転は、
絶対に高速道路で一気に片付けよう、なんて思わないでくださいね。
新しい鉄は柔らかく、熱が入り続けたり、高回転で最大ブーストをかけたりすると、
非常にタービンにとってよろしくないです。
この時期に正しい慣らし運転をすることで、
調子が良く長持ちするタービンに育てることが出来ますよ。
ぜひお試しください。