S13シルビア。名車中の名車です。
全盛期の90年代にはドリフト族が改造しまくっている、というイメージでした。
私といえば、フィアットやシトロエンのようなクルマを盆栽いじりのように愛でる、
という人間ですので、趣味には合わず、まったく興味が無かったのですが、
今写真をしげしげと見てみると、とても美しいクルマだったんだな、と思います。
やはりクルマはフィーリングと思想を持ったアートであり、文化であり美なんだなと。
歴史に残る名車である、S13ですが弊社でもリビルト品を取り扱っています。
が、最近S13のリビルト品の下取りが返ってこない事件が立て続けに起こってしまいました。
リビルト品とは、完成品を先にお送りして、
整備交換が終わったら、これまで使っていた中古の部品を返してもらう。
そうすることで、リサイクルを回していくというサスティナブルなシステムです。
もし下取りが返ってこなかったら、下取り代金を弁償しなければなりません。
おそらくですが、貴重なS13のパーツです。
「予備などとして手元に置いておきたいから返さないでおこう」ということではないでしょうか。
こういったことが続くと、私共にとってはもっと重大な悲しい事態が発生します。
それは、リビルト品を作っている工場が「S13のリビルトをやめよう」と決断してしまうことです。
今回の事態で、そういう話が出てしまいました。
こういったことは、これまでも洋々な車種でありました。
いったんそうなると、その判断はS13の他のリビルト品も無くなっていく可能性があります。
実際、スポーツカーのラックは多くの業者が取り扱いを辞めました。
私共は、愛するクルマと共に歩む人生。そんな風景を日本に広げて行きたい。
お気に入りの車に長く乗ってほしいし、カッコよく乗りこなしてほしい。
これまで私が出会ってきた素晴らしい職人さん、メーカー様が作ったパーツで、皆様のクルマとの暮らし、文化を支えて行きたい。と願っております。
リビルト製品で往年の名車が走り続ける日本の風景にするためにも、
リビルト品の下取り(コア)は必ずご返却頂くようお願いいたします。